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ボタニカルダイ

これまでの草木染とは異なり、自然の果実や植物から抽出した色素を９０％も維持したまま、薬剤の使用を最小限に減らすことのできるボタニカルダイならではの鮮やかな色彩と共に心地よいファッションを楽しんでほしいという思いを込めています。

■ボタニカルダイとは
気持ちがあがるような綺麗な発色を求めていきついたのが天然成分を繊維に付着させる新しい染色技術、ボタニカルダイ。
ボタニカルダイでは、植物生態を破壊しないように選定されたもの、栽培されたもの、食品メーカーなどの廃棄物を原料として染料を抽出します。
これまでの草木染とは異なり、自然の果実や植物から抽出した色素を90%以上も維持したまま、薬剤の使用を最小限に減らすことができる。安全なものを組み合わせ、染色工場の人、繊維を縫製する人、製品を販売する人、購入する人、それを取り巻く環境に問題がない様に危険な薬剤を使用しません。
さらにはこれまで化学染料でしかできなかったきれいな発色も可能にしたボタニカルダイは人体や環境への負荷を軽減しつつファッションとして楽しめるカラーを実現させてくれました。
特殊な技術で色素を定着させていくことができるため、染め＝色落ちなどといった心配もなく、洗濯機で洗うことができます。

■天然由来の色だからこそ感じてほしい
天然の色は私たちに安心感やリラックス効果をももたらすと言われています。自然から抽出した染料は化学染料とは異なって1つで構成されておらず、光やその時の環境、自身の心の状況で見える色素も変化しているそうです。
天然染料は5000年も前から人々に使用されてきており、昔の人たちは天然の色素で衣類を染めたりすることで肌からその素材が持つ効能を得ようとしていたという説もあるそう。
ボタニカルダイでは、植物と人間との関わり合いや、自然の恩恵、効果や効能、植物に関するうんちくを伝達することも大切にしています。
TuiKauriのアイテムを通して、自然との関わり合いを感じていただきたいです。

■今回はラズベリーをセレクト
ラズベリーはフラボン（黄色）アントシアン・アントシアニン（赤）クロロフィル（緑）カロテノイド（オレンジ）ポリフェノール（ベージュ）など多色の「色素」を持っていて、その集約の果実は緑から黄色に、オレンジ、から赤くなり熟れると、黒紫になる種類まであります。植物の成長過程で持っている色素成分を表現するために、ｐHを変えることで色の幅を広げます。
今回のコレクションでも使用している、キャメル/チャコール/ピンク/ブルーとどのカラーもラズベリーからとは思えないような高発色なカラー。これはボタニカルダイだからこそ成しえる発色なのです。
フランス語ではフランボワーズといいfraise（いちご）anbrosia（不老不死を意味する神々の食べ物）との造語としても知られています。
ラズベリーにはビタミンCやポリフェノール類が豊富に含まれており、月経不順の改善や生理痛の緩和などに働きかける作用があると言われています。
また葉は古くからハーブとして婦人疾患にも利用されてきました。そんなラズベリーから抽出した染料で染め上げたアイテムを纏うことで、お肌からもその効能が得られるのかもしれません。